Toshiba co-creation center Creative Circuit®
オフィスデザインの事例 Toshiba co-creation center Creative Circuit®

Toshiba co-creation center Creative Circuit®

共創スペース
面積
508.3㎡/154坪
規模(社員数)
3,600人
時期
2021年2月
業種
デジタル

未来を共創する場——Toshiba co-creation center Creative Circuit®

Toshiba co-creation center Creative Circuit® は、顧客やパートナー企業とともに新たな価値を生み出すための共創拠点。
場を介して人・企業・社会に価値が循環する未来を目指し、インテリアから什器・ツールに至るまで一貫した思想で設計されました。
高い空間ポテンシャルを活かしながら、創造性と共感を引き出す新しい共創のステージです。

創造性と共感を引き出す共創プラットフォーム

Creative Circuit® は、東芝が多様なステークホルダーと価値を共に創り出すために立ち上げた場です。組織や専門性を越えた人々がつながり、一人ひとりの創造性を発揮できるプラットフォームとして、対話・思考・試作が連続して起こる空間が求められました。そのため、単なるコミュニケーションスペースではなく、緻密な運用を支えるデザインが空間全体に施されています。

既存空間との対話から生まれた「場所固有のデザイン」

本プロジェクトが展開されたのは、ビル全体のエントランスフロア。天井高があり、花崗岩やステンレスといった硬質なマテリアルに囲まれた空間でした。そこで、有機的な形状の壁面や舞台のような床を挿入することで、場にやわらかさと動きを与えています。既存空間を「環境」として読み解き、その特性を活かしながら空間の個性をかたちづくる——そのアプローチが、場の唯一性を支えています。

つながりと動きを生む「回遊性」のある構成

空間は行き止まりを排し、どこにいても「向こう側」を感じられるような回遊型のプランニングとしました。視線が抜け、動線が自然に交わることで、人の流れと多様なオペレーションを同時に許容する構成に。多くの使い方を想定しながらも、空間の一体感を損なわない設計がなされています。

人を包み、気配をつなぐ「包摂性」

共創を促すためには、誰もが安心して過ごせる空気感が不可欠です。そのため、素材には柔らかな色調や肌理のある仕上げを採用し、壁のスリットや隙間によって、空間同士の視覚的なつながりをつくりました。空間全体がやさしく人を包み込み、ふとした視線や気配を通じて他者の存在を感じられる、そんな“場の包容力”が意図されています。

制約を超えて実現した「共創のプロセス」

設計途中で迎えたコロナ禍という困難な局面においても、プロジェクトチームは前向きな議論と共創を重ねました。オンライン・オフラインのハイブリッドな活用も視野に入れながら、当初のコンセプトを堅持。発注者と設計者という関係を超えたこのプロセス自体が、まさに共創の象徴といえるでしょう。東芝の技術を取り入れた感染症対策も実装され、ウィズ/アフターコロナ時代の新しい共創空間のひとつのモデルとなりました。

 

このプロジェクトは、国際的なデザイン賞「iF DESIGN AWARD 2022」を受賞しました。

Toshiba co-creation center Creative Circuit® として、未来の共創空間の先駆けとなる取り組みが国際的に評価されています。

プロジェクトメンバー

  • 設計・施工 インターオフィス

パートナー

  • サインデザイン Arata Takemoto Design
  • 撮影 山田 圭司郎
  • ディテール写真 見学友宙

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