リニューアルの舞台は、日本近代建築の傑作として知られるビル。
その建築的な個性を尊重しつつ、素材や空間構成に工夫を凝らし、現代の働き方にフィットする内装設計を行いました。
オフィス全体は一直線の動線を中心に、両サイドにワークスペースを配置。
窓際にはミーティングスペース、集中ブース、昇降デスクをエリアごとに設け、個とチームの活動を両立させるゾーニングとしました。
活気ある動線と静けさのある執務スペースが共存する空間です。
課題になりがちな低天井や大梁は、光のグラデーションによって逆に空間の広がりを感じられる演出へ。
落ち着きのある間接照明が、働く人の集中力を高める効果も生み出しています。
皇居を望む窓側には、視界を遮らない低い什器のみを配置。
自然光と眺望を最大限に取り込み、心地よい抜け感のある空間に。
内装には「リビングライク」な素材や色味を用い、柔らかで親しみのある雰囲気を演出しています。
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