神田外語大学
オフィスデザインの事例 神田外語大学

神田外語大学

学習空間
面積
1,120㎡/340坪
規模(社員数)
4,200人(2021年の学生数)
時期
2021年4月
業種
教育

問い、学び、創造する——「GLA Commons」が拓く新たな教育空間

神田外語大学が掲げる「言葉は世界をつなぐ、平和の礎」という理念を体現すべく、新設されたグローバル・リベラルアーツ学部の拠点空間「GLA Commons」。
学生が主体的に問いを立て、学び、検証するための自由度の高い空間が構想されました。
既存校舎のポテンシャルを引き出し、学びのあり方そのものをデザインした新しい学習環境です。

主体的な学びのサイクルを支える空間設計

GLA Commonsは、受動的に知識を得るのではなく、自ら体験し問いを立て、仮説を検証するという“学びの循環”を空間として支える場です。従来の教室の枠組みにとらわれず、あらゆる場所が学びのステージとなるように設計されました。学生自身が環境に手を加え、使いこなしていける柔軟性が重視されています。

間仕切りを超えたワンルーム構成

既存校舎の典型的な教室構成を解体し、天井や間仕切りを撤去することで、ひとつながりの広い空間を確保。さらにバルコニーを室内化するなど、可能な限り空間を拡張しました。その上で床の高さや腰壁の工夫によって、空間に緩やかな領域性と多様な居場所を創出。居心地のよさと機能性を共存させた空間体験が実現されています。

教室の境界を曖昧に、集うきっかけをデザイン

中央にはカーテンと可動什器で構成されるオープンスペースを設け、多様な授業スタイルに対応可能な構成に。腰壁にはベンチやカウンターを一体化させ、止まり木のように自然と人が立ち寄る仕掛けを施しました。外周には回遊性の高い動線を設けつつ、レベル差や家具の配置によって、それぞれ異なる性格の「居場所」が点在します。

動線にも学びと交流の可能性を

既存の廊下や階段といった移動空間も、ただの通路ではなく、思わぬ会話や気づきが生まれる場へと再構築。ゆとりのある幅を活かし、ベンチや棚を組み込むことで、立ち止まりたくなる仕掛けを散りばめました。さらに、あえて閉じられたスタジオ空間も併設し、オープン空間と対照的な学びのスタイルを提供しています。

建物の“もともとの魅力”を活かす

窓の外に広がる新緑や、やわらかな風が通り抜ける設えなど、建物が本来持っていた環境的ポテンシャルを再発見し、最大限に引き出すことを目指しました。自然とともにある空間体験は、記憶に深く刻まれるもの。そのような体験を学びと結びつけることで、学生にとっての学習環境がより豊かで意味のあるものとなっています。

パートナー

  • 写真 長谷川健太

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