IDSのデザイナーという仕事

―IDSデザイナーはどのように働いているのか―
2025.09.05
IDSの舞台裏

こんにちは。IDS(インターオフィス デザイン サービス)です。

第2回のコラムでは、私たちのサービスの流れをご紹介しました。第3回はサービスの内側に視点を移して、IDSのデザイナーの仕事についてお話ししてみたいと思います。

オフィスデザインという仕事は、単に「オフィスをおしゃれにすること」ではありません。お客様の思いや企業文化をカタチにし、そこで働く人たちの行動までも設計し空間に機能性を持たせる、とても奥深い仕事です。

今回は実際にインターオフィスで働くデザイナーたちの声をもとに、その魅力ややりがい、そして大変さも含めてお伝えしていきます。

これからオフィスづくりを検討される方にも、IDSのデザイナーがどんな視点で空間を考えているかを知っていただけたら嬉しいです。

デザインの始まりは「聞く」ことから

デザイナーと聞くと、図面を引いたりパースを描いたり、クリエイティブな作業ばかりを思い浮かべる方も多いかもしれません。ですが、IDSのデザイナーにとって、先ず大切なのは「ヒアリング」です。

「どんなオフィスにしたいですか?」とただ尋ねるだけでは、本当の課題や想いは汲み取れません。

「なぜ移転を考えているのか」
「今のオフィスで困っていることは何か」
「社員にどんな働き方をしてほしいのか」
「将来、会社をどんな姿にしていきたいのか」

こうした本質的な問いに対して、こちらの提案を一方的に押し付けるのではなく、経営層や社員の方々と対話を重ね、お客様の「本当に大事にしていること」を拾い集め整理していきます。

コンセプトをつくる面白さと難しさ

ヒアリングで集めた言葉や想いを、空間や機能として具現化するために「コンセプト」を立てます。
コンセプトとは言うなれば「プロジェクトの背骨」。例えば「未来を感じさせる空間」や「自然と調和する空間」など、空間全体の方向性を決定づけるものです。
しかし、コンセプトは感覚だけではつくれません。企業のビジョン、働き方、社員構成、業界の特性など、様々な情報を分析しながら練り上げていく必要があります。

だからこそ、コンセプトが決まったときは、デザイナー自身も心の中で大きな手ごたえを感じる瞬間です。

コンセプトをデザインに落とし込む

コンセプトを決めるとデザイナーは具体的にデザインをする過程に入ります。つまり図面を描きながら、色や素材を同時に選び家具や什器の形状を決め、空間を構成する要素を具現化していきます。

あるデザイナーはこう語ります。
「コンセプトがスタンダードだったとしても、家具の選び方や色のコーディネートなど、斬新な発想が求められる場面は少なくありません。インターオフィスは商品ラインナップが豊かなので、そういうときの引き出しが多くあります。一流の家具が入るだけで、空間はぐっと表情を変えます。家具に頼りすぎるのは違うけれど、よい家具があるからこそ引き立つデザインやコーディネートの妙を探っていくのは、とても面白いですね。」

また、あるデザイナーはこう語ります。
「極論を言えば、オフィスには机と椅子だけあれば仕事はできるかもしれません。ですが、美しく、気持ちのいい空間があれば、そこで過ごす人はもっと快適に、満ち足りた心持ちで仕事ができると思います。そのために力を尽くし、空間の完成をお客さまとともに喜び合える瞬間は、私にとってかけがえのないものです。」

デザイナーは単にオフィスとして求められた機能を揃えるだけではなく、その空間が持つ空気感までも作り上げていく事になります。

デザイナーの個性が他にはない価値となる

デザインをする者が「人」である以上、そこには必ずデザイナーの個性が現れます。
例えば特注の什器やカウンターなどをデザインするとき、あるデザイナーはなるべく手で絵を描くようにしています。全体のかたちや素材の質感、細かい収まりなど、自分の頭の中を一度アナログスケッチすることで、全体像を見い出していくと考えているのです。自分の引いた線だからこそ手癖がデザイナーの個性になり、独自性のあるデザインが生まれるのです。

探求し、領域を拡張する大切さ

IDSのあるデザイナーは、世界的に評価される家具や建材といった質の高い「物」にふれる経験を重ねる中で、人間の“五感”そのものに強い関心を持つようになりました。人が美しいと感じる感覚や、使い心地を支える環境工学的な考え方など、感性と科学の両面を学び取り、それを空間づくりに活かしています。新しいアイデアを発見し、探究を深め、さらに実務へと応用する。この繰り返しによってデザイナーは自らの領域を広げ、成長のサイクルを築いています。その積み重ねが、より豊かで質の高い空間を生み出す力となっています。

最後に

空間デザインの仕事は、単に美しいオフィスを作ることではありません。お客様の想いを言葉にして、形にして、そしてそれを使う人々の未来までをもデザインすること。インターオフィスのデザイナーたちは、日々その挑戦を続けています。
もし、オフィスづくりに不安や悩みがある方は、ぜひ私たちに声をかけてください。私たちはただ図面を描く人間ではありません。一緒に未来を描くパートナーとして、お役に立てるはずです。

 

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